英語力とその身に着け方 前編

 

こんばんは!大学6年生です。

 

前回、外資系金融の種類、特に運用会社 (バイサイド)の実態についてご紹介しました。

その中で英語力については就活をしている学生の後輩や転職を考えている友人から特に聞かれるポイントです。

今回は、「高い英語力」って実際どの程度のレベルなの?という話や、非帰国子女・留学経験無し・文学系の学部出身でも無いし体育会系で学生時代はロクに勉強していなかった私がどのように英語力を身に着けたのかを紹介します。

 

「高い英語力」ってどの程度なのか?

前回のブログで、外資といえど部署により求められる英語レベルだったり使用頻度も異なることを書きましたが、私が所属する部署は社内での比較的英語力を求められる部署であり、業界を問わず他社で働く友人の話を聞いてもとりわけ英語を使う頻度が高いように思います。外資系「金融」だから高い英語力が必要なんじゃないの?という声を聞くこともありますが必ずしもそうとは限りません。むしろ、大体の外資系金融機関は日本で30年以上ビジネスを行っていますので日本支社だけでビジネスを回せるような体制が整っている会社も多いですし、そもそも相手にするお客様は国内企業であるケースが多く、特に営業職では客先に出て恥じないような高い日本語能力やビジネスマナーを求められるともよく聞きます。

むしろ、外資系のメーカーやコンサルで多国籍チームのプロジェクトに携わっている人のほうが頻度も求められる英語力が高かったり、日系企業でも総合商社や海運会社、海外展開に力を入れているメーカーではかなり高い英語力を求められます。

↓前回の記事が気になる方はこちら

lindenlife.hatenablog.com

 

勝手ながら、イメージを持ってもらうために、周りの話も参考に国内の仕事で求められる英語力のレベルを分けてみました。

※友人にヒアリングしていますが、あくまで私の主観でランク分けしています笑

  1. めちゃくちゃ高い:同時通訳の仕事や外資系のスタートアップ。通訳は当然ながらネイティブスピーカーの発言を、単に訳すだけでなく発言の背景をくみ取ったり通訳先に伝わりやすい表現を瞬時に選んで翻訳を構成するスキルが求められたりと、言語の運用能力 (日本語・英語どちらも高水準で)だけでなく論理的思考力や教養が求められる、とても難しい業務のようです。外資系のスタートアップでは、ほぼ100%の確率で上司、もしくは上司の上司は外国人であること、また社内共通言語が英語であったり、スタートアップはただでさえ小規模である上に日本拠点となればことさらに小規模であることから国内だけでなく海外のお客様も相手にするケースが多かったりします。ビジネスを進めるうえで欠かせない契約書も英語で締結することも多く、法律文書を理解したり海外の弁護士と折衝したりすることも求められるそうです。
  2. かなり高い:外資投資銀行でクロスボーダーのM&Aをやるような部署や海外投資家を相手にするような部署、コンサルやメーカー、商社や海運で海外の案件に携わったり海外駐在に行くようなポジション。これらは、「めちゃくちゃ高い」の方々と比べると、同僚や直上の先輩は日本人であることが多かったり、大体仕事のうちの半分くらいは日本語で完結させられるようなイメージです。とはいえ仕事の半分、もしくはそれ以上を英語で行う必要があるうえ、ビジネスでは相手方が必ずしもネイティブスピーカーとは限りません。自分の言いたいことを簡潔にわかりやすく伝え、相手の言うことを理解できる高い水準での英語運用能力が求められます。海外から来るゲストやボスのアテンドをしたりと、ビジネスではないが仕事の一環として英語を使う機会も多いでしょう。私が働く部署もこのレベルに位置すると考えています。
  3. 高い:1., 2.以外の外資系企業や海外とやり取りのある日系企業。日常の大体は日本語で行える一方、メールやチャットでは海外と頻繁にやり取りがあったり、週に数回は海外と電話会議があるようなイメージです。電話会議が定期的にあるとはいえ、ほとんどの場合は社内が多いので伝えたいことが伝わり相手の言っていることが分かれば多少拙い英語でも全く問題がないケースが多いと思います。

なんとなくイメージを持ってもらえたでしょうか?

近頃は海外進出する企業も多いほか、日本で働く外国人の方も非常に増えており、英語を使う機会は多くなってきているのではないでしょうか。

 

次回は、ドポンコツだった私がどのようにして「かなり高い」英語力を求められる環境でなんとかクビにならず生き残れたのか、その習得方法をお話ししたいと思います!